公式1・2・3の関係

これまで公式を使って因数分解を解く方法を解説してきました。

公式1を使う
公式2を使う
公式3を使う

このページでは公式1・2・3の関係性を解説していきます。関係がわかると公式を使う際にわかりやすくなるかと思いますので是非読んでみてください。

公式のおさらい

まずは公式1・2・3をおさらいしておきます。

公式1
x2+(a+b)x+ab = (x+a)(x+b)
公式2
x2+2ax+a2 = (x+a)(x+a) = (x+a)2
公式3
x2-a2 = (x+a)(x-a)

公式の考え方はすべて同じ

実は公式1・2・3はすべて同じ考え方をしています。厳密にいえば公式1とすべて同じなのです。これは公式の式を変えてみるとわかりやすいと思います。

公式1
x2+(a+b)x+ab = x2+(a+b)x+(a×b)
公式2
x2+2ax+a2 = x2+(a+a)x+(a×a)
公式3
x2-a2 = x2+(a+(-a))x+(a×(-a))

全部の公式では、xの項が和、定数項が積の形になっていることがわかるかと思います。

それぞれの公式の違いは公式1が異なる数字の和と積、公式2が同じ数字の和と積、公式3が絶対値が同じ正と負の数字の和と積になっていることだけです。

こうして考えると公式1・2・3の考え方はすべて同じということがわかります。

公式の覚え方

公式が3つもあって覚えるのが大変だと思うこともあるかもしれません。

しかし、公式の考え方がわかっていれば簡単に覚えることができますし、もし忘れてしまっても考え方から公式を組み立てることができます。

公式の考え方
x2+(和)x+(積) = (x+(和と積で使う数))(x+(和と積で使う数))

公式の違い
公式1:異なる数の和と積
公式2:同じ数の和と積
公式3:絶対値が同じ正と負の数の和と積

単純に公式を覚えるよりも、こうした考え方を含めて覚えるとより理解が深まり公式を扱いやすくなります。