公式3を使う

因数分解の3つ目の公式の解説です。

公式

公式3
x2-a2 = (x+a)(x-a)

公式3は、文字や係数の2乗を文字や係数の2乗で引いた式は、文字や係数の和と差の積にできるというものになります。言葉だとわかりにくいかもしれませんが、実際の例を見てみるとわかりやすいと思います。

x2-9

▼係数を変換
x2-32

▼公式3に当てはめる
(x+3)(x-3)

係数は平方根の数を求める必要があります。

公式1や公式2には符号によってパターンが存在しましたが、公式3については符号によるパターンはありません。つまりx2+9のような足し算になっている式は公式3には当てはまりません。

この方法で解く判断基準

(文字や係数)2-(文字や係数)2、この形のときに公式3が適用できます。

▼公式3が適用できる式
a2-4 (a+2)(a-2)
9x2-16 (3x+4)(3x-4)
4x2-25y2 (2x+5y)(2x-5y)

▼公式3が適用できない式
x2+9
x3-8
3x2-4

練習問題

x2-49

▼係数を変換
x2-72

▼公式3に当てはめる
(x+7)(x-7)

x2-36y2

▼係数を変換
x2-(6y)2

▼公式3に当てはめる
(x+6y)(x-6y)

9x2-100

▼係数を変換
(3x)2-102

▼公式3に当てはめる
(3x+10)(3x-10)

-16+x2

▼項の順番を入れ替える
x2-16

▼係数を変換
x2-42

▼公式3に当てはめる
(x+4)(x-4)