共通因数から公式

共通因数でくくってから公式に当てはめるという2段階でおこなう因数分解の解説です。

共通因数+公式のパターン

因数分解には公式が3つありますので、共通因数でくくってから公式の3パターンをご紹介します。それぞれのパターンを把握しておくといろんなバリエーションの問題に対応できるようになります。

共通因数でくくって公式1

ax2+6ax+8a

▼共通因数でくくる
a(x2+6x+8)

▼公式1
a(x+2)(x+4)

すべての項でaが共通しているのでまずaをまとめます。残った項で公式1が適用できるので、公式1を適用して因数分解が完了です。

共通因数でくくって公式2

2x2+16x+32

▼共通因数でくくる
2(x2+8x+16)

▼公式2
2(x+4)2

基本的には公式1の流れと同じですが、この例では係数を共通因数としています。すべての項で2を共通因数としてくくり公式2を適用します。

共通因数でくくって公式3

3x2-27

▼共通因数でくくる
3(x2-9)

▼公式3
3(x+3)(x-3)

この例でも使う公式が違うだけで流れは同じです。共通因数の3でくくって公式3を適用します。

練習問題

3a2-15a+18

▼共通因数でくくる
3(a2-5a+6)

▼公式1
3(a-2)(a-3)

2ax2-4ax+2a

▼共通因数でくくる
2a(x2-2x+1)

▼公式2
2a(x-1)2

x3-16x

▼共通因数でくくる
x(x2-16)

▼公式3
x(x+4)(x-4)